企画展 2F ピカソとマチス 1930-40年代の版画を中心に

2003.4.1 [火] - 5.5 [月]

類まれな傑作を残し、多彩な20世紀絵画の道を開拓したピカソとマチス。造形に対する深い洞察力と豊かな感受性をあわせ持った二人の芸術は、世界中の人々を魅了しつづけ、今日の美術を語る上で、欠かせないものになっています。
少年の頃から絵画に卓越した才能を示したピカソ(スペイン出身/1881~1973年)は、キュビスムなど革新的な絵画を生みだしたほか、様々な絵画のスタイルを生涯にわたり貪欲なまでに試みていきました。一方マチス(フランス出身/1869~1954年)は、はじめ法律家を志しますが画家に転向し、現実に即した彩色から解放された色彩表現によって、形と色彩の微妙な調和を尊重する絵画を探求していきました。一見すると対照的な二人の画家ですが、同じ時代を生きたこともあり、時にはライバルとして、時には友人として、交流があったことが知られています。その証のひとつに、埼玉県立近代美術館所蔵のピカソの《静物》(1944年/油彩)は、かつてマチスが秘蔵していた作品でした。
この展覧会では、二人の交流が密接であった1930~40年代を軸に、ピカソの著名な版画集《ボラールのための連作集》や、マチスの優れた版画による挿絵、切り紙絵などを中心にしながら、油彩画や素描も数点加え、二人の偉大な画家の造形世界を比較して紹介します。

会期

2003.4.1 [火] - 5.5 [月]

休館日

月曜日(ただし5月5日は開館)、4月30日(水)

開館時間

10:00~17:30  (入場は閉館の30分前まで)

観覧料

一般800円(640円)、大高生640円(520円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下と65歳以上、障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)はいずれも無料です。展覧会入場時に確認いたしますので
・65歳以上の方は、年齢を確認できるもの(運転免許証、健康保険証等)をご持参ください。
・障害者手帳をお持ちの方は、手帳をご持参ください。